キューバ旅行を考えている人は、カリブ海のリゾート地として自然あふれる開放感を求めている人が多いと思いますが、せっかくキューバ旅行をするならもっとキューバのことを知りましょう。キューバはラテンの明るい雰囲気を持ち、町中に音楽が溢れていますが、一方で歴史的に見ると植民地時代を長く経験し、また、アメリカとの対立も続いているおり、旅行に行くに当たってはその背景を知っておいた良さそうです。キューバの現状を良くしり、後悔のない旅行にしましょう。
キューバを知ろう
キューバは、カリブ海の真珠と呼ばれ、フロリダのすぐ南側にある細長い島国です。キューバは自然あふれる非常に自由な気風で知られています。通貨はペソで、物価も非常に安いです。国民性も非常に明るく、サルサという音楽が町中に響き渡り、青い海と白い砂浜がキューバに訪れた人々の気分も開放的にしてくれます。旅行で人気のリゾート地はバラデロで、以前はヨーロッパのVIPの別荘地でしたが、近年はリゾート開発が進み、デラックスクラスのホテルやアクティビティが充実したキューバ最大の観光地になっています。ホテルの前には青い海と白い砂浜が一面に広がり、専用プールは海と一体感を感じることができ、夕暮れ時にはオレンジ色に染まる海を眺めながら最高に気分を味わうことができます。また、キューバには史跡も多く存在します。例えば、旧ハバナ市街地や、敵軍から身を守るための要塞が昔のまま残されており、観光スポットととして賑わっています。
キューバの歴史
キューバの歴史といえばカストロ議長のことが真っ先に思い浮かびますが、キューバが発見されたのはもう少し以前に遡ります。キューバは大航海時代の1490年代に発見された島で、当時先住民であるタイノやアラワクがいましたが、その後スペインが侵略してきて、スペインの植民地となりました。スペイン人による強制労働と、スペインから持ち込んだとされる疫病によって先住民たちはわずか100年でほぼ絶滅してしまったと言われます。その後スペインからの独立戦争に勝ったものの、その後はアメリカによる実質的な支配が続き、それに反対した市民の中からフィデルカストロが現れ、バティスタ政権を国外に追放したことにより、アメリカとの関係が一気に悪化します。その後社会主義国であるキューバは、ロシアと急速に接近したことにより、あわやアメリカとロシアとの核戦争にまで発展する恐れのあったキューバ危機を巻き起こしました。その後カストロ議長の死去もありアメリカとの関係は改善の兆しを見せています。