キューバ旅行に行くと、ハバナを守るために作られた要塞を見ることができます。敵国や海賊から守るためにハバナ湾口の両岸に16世紀から18世紀にかけて4つの要塞が作られました。そして敵の船が近づいてきて襲撃があれば海峡に鎖をはることで敵の侵入を防いできました。世界遺産構造の一つとなっており、スペインの心強い砦でもありました。キューバ旅行にいくと、歴史を感じることができる観光スポットが数多く存在しています。
モロ要塞
モロ要塞は、1640年にハバナ湾やスペイン艦隊の防衛のために完成されました。海賊の略奪や密貿易が行われていたり、イギリス軍からの攻撃に備えて、湾の出入り口に高さ約60メートルの砦を築きました。しかし、海賊の襲撃などの不安からイタリア人建築家によって設計されたルネッサンス様式の4層構造の堅固な砦は、大砲を備えて食糧庫も作られています。大船団を率いたイギリス人の海賊ヘンリーモーガンからの襲撃も防ぎ、その後も海賊からの3度の襲撃を防ぎました。また、イギリス軍による攻撃からも守ることができるように修復と増築を繰り返しました。モロ要塞はカリブで最強の砦と言われて、1997年に世界遺産に登録されました。現在のモロ要塞は、コロンブスの歴史や規制気などを展示する博物館として使われています。レストランも併設しており、多くの観光客が訪れています。モロ要塞は、スペイン統治時代にハバナ湾を守るために作られた砦です。
フエルサ要塞
敵国や海賊からハバナを守るために作られたものの一つであるフエルサ要塞は、ハバナの街を守るためにスペイン人が築いたものです。スペインはキューバを重要拠点として南米大陸全土へ勢力を広げていき、それと同時に襲撃から防御する必要がありました。1555年から建てられて完成したのは1558年で当時は木造でした。しかし、フランスの海賊に襲撃された時に焼失したため、サンゴ石を使った石造りの頑丈なものに建てなおされました。ハバナ最古の要塞であり、背後はハバナ港へ通じるアクセス運河となっており、ハバナ旧市街地を守っています。現在はキューバの歴史や海に関する海洋博物館として公開されています。入口には大砲がずらりと並んでおり、周囲には堀が張り巡らされています。多くの帆船模型や航海用具が展示されています。2階からは、旧市街の景色を望むことができます。ユネスコの世界遺産に登録されていて、旧市街からアルマス広場まで歩いて海岸沿いに出ると、左側に現れます。